土地家屋調査士を通信教育で学ぶにはコツがいります。
まず土地家屋調査士を勉強するハードルとして、試験が8月にあることが挙げられます。
季節的にも勉強のモチベーションを保つことやピークを上手にコントロールして夏まっさかりの8月に合わせて行かなければいけません。
そういう意味で、土地家屋調査士の資格勉強として、一番のおすすめは、やはりスクール通学で、周りから刺激を受け続けることです。
ですが、時間的にも、費用、経済的にも、それがかなわない場合は、通信教育に頼るしかありません。
通信教育のメリットは、安いこと、そして、自分の都合のいい時間で、自分のペースで勉強できることです。
今は、DVDやipodなどの視聴覚教材があるので、勉強のテキストとしては、通信も通学も差はありません。
ですが、マイペースでできる反面モチベーションの維持がとても難しいのです。
まったくのひとりで出来るという自信がない場合は、mixiなどのコミュニティなどで、互いに励ましあい、刺激しあう仲間をつくっておくと、通信教育のデメリットも解消できるのでおすすめです。
土地家屋調査士とは、不動産の状態がどのようなものであるかを調査、測量し、その不動産の位置、用途、面積といったことを、法務局に登記申請手続きする業務に携わる、不動産登記の専門家です。
よく似た資格としては、測量士と司法書士がありますが、登記を目的とした測量と、権利関係でなく、表示関係の登記は、あくまで土地家屋調査士の領分となります。
土地家屋調査士になるには法務省が実施する土地家屋調査士試験にパスする必要があります。
試験は8月に行われる筆記試験とそれをクリアした人だけが受けることになる11月の口述試験、の二つあります。
出願者数は年々減少しつつはありますが、合格率は、依然として6〜8%といった難度の高いレベルで推移しています。
ただ、合格したらすぐ土地家屋調査士になれるわけではありません。
必ず、土地家屋調査士会に入会する必要があります。
土地家屋調査士の試験は難関ではあるものの、2次試験が免除になる測量士・測量士補、一級建築士・二級建築士の有資格者であったり、民法などの法律知識が必要となる宅地建物取引主任者の有資格者なら、半年から一年で合格圏内に持っていくことは可能です。
まったくの初めてという場合は、2年は時間が必要になると覚悟しましょう。
多くの土地家屋調査士は、まず、基礎となる宅地建物取引主任者や、測量士補の資格をとってから、土地家屋調査士の資格に臨んでいます。
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危険物取扱者
危険物取扱者の資格は、化学関連の業務に関わる人にとっては、ぜひ取っておきたい国家資格といえます。
危険物取扱者とは、そもそも、危険物を取扱う、そして、その取扱う現場に立ち会う時に必要になる資格です。
一番身近なものとしては、ガソリンスタンドが挙げられます。
別に危険物取扱者の資格をもっていなくてもアルバイトをすることはできますが、有資格者ですと、手当てがつく場合があります。
そして直接現場で、業務に関わらなくても、石油関連の塗料や燃料などの製造業に興味があるのでしたら、基礎知識として、資格をとっておくことは、とてもおすすめです。
就職、転職の際の自己PRにもなりますし、基本的な危険物の知識の裏づけが、普段の業務をも心強く支えてくれることでしょう。
危険物取扱者の資格には、甲種、乙種、丙種の三種類があります。
危険物は全部で6種類に分けることができるのですが、その6種類全部を扱えるのが甲種であり、その6種類のうち、選択した種類だけを扱えるのが乙種、丙種です。
甲種は、試験を受けるのにいくらか実務経験や、大学での履修といった条件が必要になりますが、乙種、丙種は、誰でも受験することができることから、資格勉強のターゲットとしては、甲種でなく、乙種、丙種が一般的です。
高校の化学、物理が得意だった人なら、あとは法令中心に、参考書だけでも合格は可能です。
ただ、あまり理系科目が得意でないという場合には、勉強スケジュールも整っていて、初学者向けに専門用語をかみくだいて説明してくれている通信教育がおすすめです。
出題傾向も研究された上でテキストが出来上がっていますし、試験前には模擬試験も受けることが出来るので、地道にテキストをこなしているなら、必ず努力が報われる資格といえます。
ただ、どうしても化学、物理が苦手という場合は、丙種なら、その内容が免除されているので、よりハードルは低いです。
国家公務員(1種・2種・3種)
国家公務員になるには、成績主義の原則から、なにより、まず国家公務員採用試験に合格しなければいけません。
国家公務員(一種、二種、三種)の資格勉強は、まず、自分が受けたい公務員の職種をしっかり絞ることからはじまります。
それは、国家公務員の試験は、職務内容や勤務先によって、試験区分が分けられているからです。
一種なら、行政、法律、経済、人間科学、理工、農学であり、二種なら、行政、物理、電気・電子・情報、機械、土木、建築、化学、資源工学、農学、農業土木、林学であり、三種なら、行政事務、税務、技術系、機械、土木、林業といった具合です。
つまり、自分が受験したい職種にまつわる試験区分によって、専門試験で出題される内容がかわってくるのです。
一次の教養試験の一般知識の膨大な範囲もおさえておかなければいけないことを考えると、できるだけ勉強範囲を絞ることはとても重要です。
その点において、公務員試験の対策では、まったくの独学はおすすめできません。
膨大な試験範囲の中から、近年の出題傾向と頻出テーマを整理してくれている業者を上手に利用すべきでしょう。
通学も結構ですが、就職として公務員を考えている場合、ダブルスクールは費用的にも時間的にも制約が厳しいので、通信教育をまず検討してみましょう。
厳選された問題集の質はもとより、時事問題に対応できる会員誌などを発行しているところもあります。
全問正解ではなく、7割正解を目指すのが公務員試験合格のための秘訣です。
そのためには、浅く広くではなく、同じ問題、似た問題を繰り返し解くことによって理解力をつけていかなくてはいけませんから、データベースが整っている歴史あるスクールや通信教育機関は信用が置けます。
また、人事院では、一種の本府省業務説明会や二種の業務説明会各種といったイベントを催しています。
公共のためにやりがいがある仕事として公務員を選ぶ人が多いかと思います。
試験勉強の合い間にモチベーションをより高めるためにも、こうした現場を見学することはとても有効ですし、あいまいなイメージでしかなかった仕事内容を質疑応答などで具体的にすることもできます。
そうすることで、自分の中での公務員志望理由もよりはっきり明確になり、それは、二次試験の人物試験においても役立つことでしょう。